Lv.3 採点ゲートと書き直しループを動かす|このサイトの11記事の記録

配布しているテンプレートの Lv.3 は、記事のレビューを決まった手順で回し、合格点に届くまで書き直す仕組みです。設定の決め方と流れを、このサイトで11記事を通したときの点数の記録とあわせて説明します。

AI(Claude)が書き、運営者が確認して公開した記事です。分担と確かめたもの →

目次

このサイトで配っている「アリス編集室」テンプレートの Lv.3 は、Lv.2 のエージェントを、決まった手順で自動に動かす段階です。記事を書いたあと「誰に・どの順で見てもらい・何点なら通すか」を毎回考えなくても、同じ確認が回ります。

このサイト自体も、2026年10月1日から Lv.3 で記事を確かめています。11記事を通した結果は、すべてが1巡目に不合格で、書き直しのあとに全員が80点以上になりました。2026年10月22日には、見本のブログ「週末ベランダ菜園ノート」でも1本を通し、レビューのファイルをそのまま置きました。設定の決め方と流れは下のとおりです。記録の集計と見本の1本、記事の作成は AI(Claude)が行いました。

先に結論: 11記事とも、最初のレビューでは不合格だった

  • このサイトの11記事は、すべて1巡目に誰かのレビューで不合格になった。 1巡目のいちばん低い点は62〜78点で、書き直したあとに最後に付いた点数は、11記事とも全員が80点以上になった
  • 1巡目に不合格を出したのは、読者のレビュー(8記事)と整合性のレビュー(7記事)が多かった。 法務は2記事、SEOは3記事だった
  • 合格点と書き直しの回数に、正解の既定値はない。 設定ファイルが空のままだと、Lv.3 は採点を始めずに止まる
  • 合格しても、自動では公開しない。 公開する前に、記事がレビュー後に変わっていないかを確かめ、最後は運営者が自分の目で決める

  • 見本のブログで1本回した記録を /demos/lv3-review-pipeline/ に置いた。 1巡目は4体とも不合格(48〜75点)で、運営者の裁定のあと書き直し1回で、2巡目に全員が81点以上になった。このサイトの11記事の記録は、機密レビューの出力を含むため置いていない

Lv.3 で増えるもの

表: Lv.3 で増えるもの
ファイル 役割
.claude/skills/article-review/ 指揮役。レビュアーを呼び、点数で合否を決め、書き直しを頼む
.claude/skills/ のほか3つ 週次のアクセス解析、初稿と最終版の比較、リンク切れの点検
scripts/review_metrics.py 字数・見出し・長い文・表記ゆれ・誇大な表現の候補などを機械で数え、記事の指紋(md5)を取る
scripts/review_log.py ほか レビューの記録を1つの一覧にまとめる、古いレビューを片づける
config.example.yaml 合格点・書き直しの回数・使うレビュアーを書く設定ファイルのひな形
docs/ のルーブリック2本 記事の総合点と、法務の詳しい採点の基準

Lv.3 は Lv.2 の8体のエージェントを使うので、Lv.2 のファイルも必要です。ファイルはテンプレートのページから読めます。

設定: 合格点と書き直しの回数を自分で決める

config.example.yaml を config.yaml という名前でコピーし、gate の欄を埋めます。

表: 設定: 合格点と書き直しの回数を自分で決める
項目 意味 このサイトの値
pass_score 合格点(0〜100) 80
max_rewrite_loops 書き直しの上限の回数 3
confidentiality_required 機密のレビューを毎回かならず行うか true

このサイトの値は、2026年10月1日に運営者が決めました。テンプレートの設定ファイルには、合格点や書き直しの回数の「正解の既定値」は書いていません。pass_score か max_rewrite_loops が空のままだと、指揮役は採点を始めずに止まり、運営者に値を聞きます。

機密のレビューは、書き手が特定されてしまう手がかりや、個人情報の写り込みがないかを見るものです。名前を出さずに書いているサイトでは true にしておくと安心です。

流れ: 機械で数える → 並べて採点 → 書き直す

Claude Code に「この記事をレビューして」と頼むと、article-review スキルが指揮役として動きます。指揮役は、.claude/agents/ のレビュアー(法務・整合性・SEO・読者・機密)を同じ層ごとに1つのメッセージで並列に起動し、計測結果と記事の指紋を全員に渡します。レビュアー自身は現在時刻を取れないので、巡の番号になる時刻も指揮役が決めて渡します。

表: 流れ: 機械で数える → 並べて採点 → 書き直す
段階 指揮役がすること
0. 設定を読む config.yaml・CLAUDE.md・執筆ガイドを読む。合格点が空なら止まる
1. 機械で数える review_metrics.py で字数などを数え、記事の指紋(md5)を取る
2. 並べて採点 法務・整合性・SEO・読者・機密のレビュアーを同時に動かし、それぞれ100点満点で採点させる
3. 合否を決める 必須の指摘が1件でもあれば止める。全員が合格点以上なら合格
4. 届くかを見る 書き直しで直せる指摘を全部直しても合格点に届かず、運営者にしか用意できないもの(実測・写真・体験)が足りないときは、書き直さずに止める
5. 書き直す 指摘をまとめてライターに渡す。もう一度採点するのは、前の回で不合格だったレビュアーと、毎回かならず見るレビュアー(法務・整合性。機密を true にしていれば機密も)だけ
6. まとめを出す 点数の推移をまとめた HTML と、レビューの記録の一覧を作る
7. 公開の前に 記事の指紋がレビューのときと同じかを照らす。違えば、もう一度レビューする

レビュアーは記事を書き換えません。書き直すのは、いつもライター役のエージェントです。

このサイトの記録: 11記事の点数

2026年10月1日から10月5日にかけて、このサイトの11記事を Lv.3 で通しました。記録は、各レビューのファイルから自動でまとめた一覧(reviews/review_log.md)から集計しています。

「全員の最終点」は、レビュアーごとに最後に付いた点数です。最後の巡では、前の回で不合格だったレビュアーと、毎回かならず見るレビュアーだけを採点し直すので、合格済みのレビュアーは前の巡の点数のままです。「レビューした回数」には、何本かの記事をまとめてレビューしたときに、ほかの記事のためにもう一度回した回と、合格したあとに記事を直してレビューし直した回も含みます。1回の流れの中で、1巡目のあとのレビューが上限の3回を超えた記事はありませんでした。

1巡目に不合格を出したレビュアー

表: 1巡目に不合格を出したレビュアー
レビュアー 1巡目に不合格を出した記事の数(11記事中)
読者 8
整合性 7
SEO 3
法務 2

1つの記事で複数のレビュアーが不合格を出していることがあるので、合計は11を超えます。法務とSEOだけでなく、読者と整合性のレビューでも止まることが多い、という結果でした。

見本での1本の記録: 1巡目で止まり、書き直し1回で合格

Lv.2 の記事の再実行で blog-writer が書いた初稿(運営者の記入欄8か所・要確認2か所つき)を、見本のブログに Lv.3 を入れて通しました。設定は合格点80・書き直し3回・機密のレビューなし。広告を置かない記事なので、収益導線(CRO)は採点していません。指揮役の手順は AI(Claude)がスキルの定義どおりに進め、レビュアーと書き直しは Agent ツールで呼び出しました。

表: 見本での1本の記録: 1巡目で止まり、書き直し1回で合格
巡 法務 整合性 SEO 読者(軽モード) 判定
1巡目 75 58 67 48 停止(法務・整合性に必須の指摘。読者は書き直しだけでは78点止まり)
2巡目 96 90 81 83 合格(必須0)
  • 1巡目で止まった理由: 運営者の記入欄が空のままなこと(法務・整合性が必須)と、読者のレビューが「運営者の体験が入らないと80点に届かない」と見込んだこと。指揮役は書き直しに進まず、運営者に裁定を求めた(手順の「4. 届くかを見る」)
  • 運営者の裁定: 体験は創作しない。記入欄はすべて削り、体験なしで公開する版にする。SEOが足せと言った事実(下の階への漏水・室外機の風・日照時間)は、裏取り役が一次情報で確かめた範囲でだけ書く
  • 書き直し1回で全員合格: 裏取り役が3点を追加で調べ(10分)、ライターが4本のレビューの最新版と変更禁止リスト(各レビューの「維持すべき強み」)を受けて書き直し(7分)、2巡目は法務と整合性を軽量再監査にして4体を並列に回した
  • 所要時間とトークン: 1巡目の計測から合格まで36分、AIの利用量は約117万トークン(レビュー8回・裏取り1回・書き直し1回。Agent ツールの完了通知の値)。Lv.2 の企画・裏取り・執筆・最初のレビュー(約83万トークン)を足すと、1本で約200万トークン
  • 合格しても運営者に残った作業: 引用8か所の原文との照合(AIは PDF の文字を取り出せなかった)、公開日の確定、字数の判断(書き直しで本文が約3,900字から約4,990字に増えた)、体験を実際にやってからの追記と再レビュー

レビューのファイル8本・書き直し前後の記事・裏取り・設定ファイル・レビューの記録(review_log.md)・点数の推移をまとめた HTML は、記録の一覧から読めます。

気をつけること

  • 合格は、公開の許可ではない。 指揮役は、合格しても公開の作業はしない。法務・広告の表記・機密についての最後の判断は運営者が行う
  • レビューのあとで本文を変えたら、もう一度レビューする。 公開の前に記事の指紋(md5)を照らすのは、このため
  • 一度にたくさんのAIを動かす。 1本の記事に、5体のレビュアーと書き直しが何回か動くので、Lv.1・Lv.2 よりAIの利用量が多くなる
  • 点数は検索順位を約束しない。 公開したあとの実際のアクセスと合わせて見る(Lv.3 の解析のスキルが使える)

使ったもの

表: 使ったもの
項目 内容
動かしたAI Claude Code 上の Claude Opus 5.5
テンプレート アリス編集室 Lv.3(2026年10月12日時点の版)
集計したレビュー このサイトの11記事・2026年10月1日〜10月5日(143件のレビューの記録)
見本の1本 週末ベランダ菜園ノート(架空・公開していない)の記事1本・2026年10月22日(レビュー8件・書き直し1回)
設定 合格点80・書き直し3回・機密のレビューは毎回
AIの利用料・所要時間 このサイトの11記事では記録していない。見本の1本は、Lv.3 の部分で36分・約117万トークン

この記事の数字は、この1つのサイトの記録です。合格点や書き直しの回数は、自分のサイトで試して決めてください。

このサイトは Cloudflare Workers で公開しています → Cloudflare Workers で独自ドメインで公開する

この記事について

この記事でやった人

やったこと誰が
合格点80・書き直し3回・機密レビュー毎回の設定を決める(2026年10月1日)運営者
このサイトの11記事をレビューし、書き直す(2026年10月1日〜5日)Claude Code 上の AI(Claude)が起動したレビュアー5体(法務・整合性・SEO・読者・機密)とライター役のエージェント
見本の1本の指揮役(機械計測・レビュアーの起動・合否の判定・2026年10月22日)AI(Claude)(Claude Fable 5.1)
見本の1本のレビュー・追加の裏取り・書き直しClaude Code のサブエージェント(法務・整合性・SEO・読者のレビュアー4体、裏取り役、ライター役)
見本の1本の1巡目のあとの裁定(体験は創作せず、記入欄を削って公開する版にする)運営者
11記事の記録を集計し、記事にするAI(Claude)(Claude Opus 5.5)
公開前の目視確認と公開の判断運営者