AIへの頼み方の基本|このサイトで効いた書き方8つを実例つきで

AIにうまく頼めないときの書き方の基本です。このサイトのレシピで、絵・歌詞・文章・アプリを作ったときに効果があった書き方を8つに分け、頼む前と後で何が変わったかを、各レシピの実際の結果とあわせて紹介します。

AI(Claude)が書き、運営者が確認して公開した記事です。分担と確かめたもの →

目次

AIに頼んでも、思っていたものが出てこないことがあります。多くの場合、AIの力が足りないのではなく、頼む文に書いていないところを、AIが自分で決めていることが原因です。

結論は「書いていないところは、AIが決める」です。それを防ぐのに効いた書き方を、このサイトのレシピで絵・歌詞・文章・アプリを作った記録から8つにまとめました。2〜5は、頼み方を変える前と後の結果を比べて確かめました(2の歌詞を除く)。1・6〜8と2の歌詞は、その書き方で頼んだ結果(正解表・テスト・出てきた絵)を確かめたもので、変える前とは比べていません。まとめは AI(Claude)が行いました。

AIのチャットをまだ使ったことがなければ、先に生成AIで何ができる?の「AIチャットの始め方」で画面を開いておくと、この記事の例をすぐに試せます。無料プランと有料プランで何が変わるかは「無料と有料のAIチャット、何が違う?」にまとめました。

先に結論: 書いていないところは、AIが決める

表: 先に結論: 書いていないところは、AIが決める
# 書き方 確かめたレシピ
1 1回に頼むことは1つにする 文章の校正・言い換え
2 「いい感じに」ではなく、数で言う 歌詞・イラスト
3 変えたくないところは、部品ごとに書く イラスト
4 消したいものは、名指しする イラスト
5 2つの指示がぶつかるなら、どちらを優先するか書く イラスト
6 分からないところは、推測させずに空欄にさせる 会議メモ
7 名前ではなく、見た目や特徴で伝える イラスト
8 出てきたものは、自分で確かめる 歌詞・アプリ・会議メモ

1. 1回に頼むことは1つにする

AIで文章を校正・言い換えするでは、自分で書いた文章を直してもらいました。

  • 誤字脱字だけを直すよう頼んだときは、日付・金額・名前は1件も変わらなかった
  • 言い方をやわらかくするよう頼んだときは、「今年は必ず全世帯から一人以上参加してください」が「各世帯からお一人以上のご参加をお願いいたします」になるなど、お願いの強さが4か所で変わった

一度に「誤字も直して、やわらかくして、短くして」と頼むと、どの変化がどの頼みから来たのか分からなくなります。1回に1つずつ頼み、前と後を比べます。

2. 「いい感じに」ではなく、数で言う

  • AIと歌詞を作る手順では、Aメロは7音の行と5音の行を交互に、サビは1行8音、と音の数を指定した。10行とも指定どおりになり、プログラムで数え直しても一致した
  • 頼んだとおりにならないときの直し方では、「2頭身にデフォルメしたちびキャラ」と頼むと3頭身くらいになった。「頭の高さと、首から足先までの体の高さを同じにする」と書き直すと、1回で2頭身になった

「短めに」「デフォルメして」のような程度の言葉は、受け取り方に幅があります。数・比率・回数で言えるところは、数で言います。

3. 変えたくないところは、部品ごとに書く

AIで同じキャラを同じ見た目に描く頼み方では、同じ女の子を10の画風で描いてもらいました。

表: 3. 変えたくないところは、部品ごとに書く
書き方 髪を結ぶリボンが赤だった絵
髪を結ぶリボンの色を書かない(胸元の赤いリボンだけ書く) 10枚中5枚
「髪を結ぶリボンは、胸元のリボンと同じ赤」と書き足す 10枚中10枚

髪を結ぶリボンの色を書いていないと、その色はAIが絵ごとに決めます。色や形をそろえたいときは、「胸元の」「髪を結ぶ」のように部品の名前まで書き、部品ごとに色を書きます。

4. 消したいものは、名指しする

同じ直し方の記事で、角ばった面で作る「ローポリ」の絵を頼みました。

  • 「顔・髪・手足・服まで、すべてを大きな三角形の平らな面で作る」と範囲を書いても、顔はなめらかなままだった
  • 「アニメのような大きな目やまつ毛は描かない」と書き、目と口を三角形の面で指定した3回目で、顔まで角ばった

「〜にして」だけで変わらないときは、出てきてほしくないものを「〜は描かない」「〜は使わない」と名指しし、代わりの形も書きます。

5. 2つの指示がぶつかるなら、どちらを優先するか書く

  • 「赤いリボン」と書いた女の子を「墨だけで描いた水墨画」で頼むと、リボンも瞳も墨の黒になった(画風50種)
  • 「青い紙と白い線の設計図」で頼むと、女の子だけ色つきのまま残った。「服や髪の色は塗らない」と足すと、1回で白い線だけになった(直し方の記事)

1つの頼みの中で、違うところに矛盾する指示があると、どちらが勝つかはAIが決めます。勝たせたいほうを、はっきり書きます。

6. 分からないところは、推測させずに空欄にさせる

会議メモから要点とやることを取り出すでは、担当や期限が書かれていない作業が混ざった会議メモを使いました。「書かれていない担当や期限は空欄にして、推測しない」と頼むと、AIが勝手に担当や期限を補った作業は0件でした。

AIは、穴があると、それらしい中身で埋めることがあります。分からないところは「空欄にする」「『不明』と書く」と、埋め方まで指定します。

7. 名前ではなく、見た目や特徴で伝える

画風50種では、作家名やスタジオ名を一度も使わずに、水彩・浮世絵・ドット絵などの画風を出しました。「江戸時代の木版画のような絵。太めの墨の輪郭線と、平らに刷った色。和紙の質感。」のように、線・色・塗り方・素材で伝えています。

文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」では、既存の作品の題名などの名前をAIに入れることが、その作品を元にした(依拠した)と判断されやすい例として挙げられています(曲の場合の整理はAIで作った曲を公開する前に確かめること)。名前の代わりに特徴を書くと、自分がほしいものを言葉で整理することにもなります。

8. 出てきたものは、自分で確かめる

表: 8. 出てきたものは、自分で確かめる
レシピ 確かめ方 結果
歌詞 音の数をプログラムで数え直した 10行とも一致
単語カード・クイズアプリ 動きをテストで確かめた 不具合を見つけて直したあと、19件のテストがすべて通った
会議メモ 正解表と照らした 決まっていないことを決まったように書いた項目が1つあった(2回の返事の両方で)

AIの返事は、もっともらしく見えても、まちがいが混ざることがあります。数は数え直し、動くものは動かし、まとめたものは元の資料と照らします。

よく使う言い方の言い換え

8つの書き方を、ふだんの頼み方に当てはめた例です。左のような頼み方で思ったものが出ないときは、右のように言い換えてみてください。この言い換えの例そのものは、ここに挙げた形で1つずつ試したものではありません。

  • 「短くして」→「200字以内にして。日付と金額は残して」(2・3)
  • 「いい感じに直して」→「誤字脱字だけ直して。言い回しは変えないで」(1)
  • 「かわいい絵にして」→「頭が大きめの2頭身。線は太く、色は3色まで」(2)
  • 「この人っぽい声で」→「明るく高めの声。語尾をのばさない」(7)
  • 「背景はシンプルに」→「背景は無地の白」(3。画像生成AIでは、こう書いても10枚中6枚は透明な背景で返った。同じキャラを描き直した記録)
  • 「余計なものは入れないで」→「文字・ロゴ・サインは入れない」(4)
  • 「担当も決めておいて」→「担当が書かれていない作業は、担当の欄を空欄にして」(6)
  • 「合っているか見ておいて」→「行ごとの音の数を表にして。目標と違う行に印を付けて」(8)

どこから試すか

8つ全部を毎回書く必要はありません。まずは、出てきたものの中で「ここが思っていたのと違う」という1か所を選び、そこだけを書き足して頼み直します。

  • 中身が勝手に変わった → 1(1つずつ頼む)か、3(変えたくないところを書く)
  • 長さや大きさが思ったのと違う → 2(数で言う)
  • 何度頼んでも同じところが直らない → 4(名指しで消す)か、5(優先を書く)
  • ありもしない情報が入った → 6(空欄にさせる)

書き足して直ったら、その一文は次からも最初の頼みに入れておきます。

頼む文のひな形

8つの書き方を入れた、頼む文の形です。【】の中を書き換えて使います。

AIに送る文
【やってほしいこと】
(1つだけ書く。例: この文章の誤字脱字だけを直してください)

【材料】
(文章・メモ・データを貼る。名前や連絡先は伏せる)

【決まり】
- 数で言えるものは数で書く(例: 1行8音、200字以内)
- 変えたくないところ(例: 日付・金額・名前は変えない)
- 使わないもの(例: 実在の作品名は使わない)
- 分からないところは推測せず、空欄にする

【出し方】
(例: 直した文章のあとに、直したところを表にして出す)

使ったもの

この記事は、このサイトで2026年10月1日〜10月12日に作ったレシピの記録をまとめたものです。それぞれの数字は、リンク先のレシピで1回ずつ試した結果です。同じ頼み方でも、AIの返事は毎回変わります。

はじめての方へ の記事

この記事について

この記事でやった人

やったこと誰が
元になったレシピで頼む文を書き、絵・歌詞・文章・アプリを作る(頼んだ側)AI(Claude)
出てきたものを確かめる(歌詞の音の数の数え直し・アプリのテスト・会議メモと正解表の照合)AI(Claude)
レシピの記録から、効いた書き方を8つにまとめるAI(Claude)
「よく使う言い方の言い換え」の例を書く(1つずつは試していない)AI(Claude)
記事の目視確認と公開の判断運営者

料金や仕様は変わることがあります。検証日より後の変更は、各サービスの公式情報で確かめてください。