AIと歌詞を作る手順|構成・音の数・韻をそろえるプロンプト6本

曲にのせやすい歌詞を、AIチャットと6往復で作る手順です。場面出し、Aメロ・Bメロ・サビの構成、行ごとの音の数、行末の韻、歌いにくい言葉の直しまで、送ったプロンプトと返事、音の数を数え直した結果を載せます。

AI(Claude)が書き、運営者が確認して公開した記事です。分担と確かめたもの →

目次

AI作曲サービスで歌入りの曲を作るときは、歌詞を自分で用意します。歌詞が長すぎたり、行ごとの長さがばらばらだったりすると、メロディーにのせたときに早口になったり、言葉が途中で切れたりします。

AIチャットと6往復して、曲にのせやすい形の歌詞を作った記録です。場面を出す → 構成を決める → 音の数をそろえて書く → 数え直す → 韻をふむ → 歌いにくい言葉を直すの順に進め、10行とも目標の音の数どおりになりました。AI(Claude)が新しい会話で6本のメッセージ(タイトルの「プロンプト6本」のこと)に順に答え、その返事を記録しました(表にまとめた・省いた・短くまとめた箇所は、記録の中にそう書いています)。

先に結論: 音の数は先に決め、韻は最後にふむ

  • 音の数(拍の数)を行ごとに指定すると、そのとおりに書かれた。 10行とも目標どおりで、Python のプログラムで数え直しても全行一致した
  • 韻をふむよう頼むと、中身が入れ替わった。 サビの「ペダル」「どこまでも行ける」が消え、夕焼けの場面に置きかわった。残したい言葉は、韻を頼むときに先に書いておく
  • 歌いにくさの指摘は、文字の並びから判断したもの。 AIは声に出して歌っていない。直した歌詞は、自分で声に出して確かめる
  • 1回で全部を頼まない。 構成・音の数・韻・歌いやすさを1つずつ頼むと、どこが変わったかを追いやすい

このレシピでやること

表: このレシピでやること
順番 やること メッセージ
1 テーマから、歌にできる場面を出す 1
2 Aメロ・Bメロ・サビの構成を決める 2
3 行ごとの音の数を決めて書く 3
4 音の数を数えて、ずれた行を直す 4
5 サビの行末で韻をふむ 5
6 歌いにくい言葉を直す 6

題材は「はじめて補助輪なしで自転車に乗れた日」です。曲の長さは、Aメロ4行・Bメロ2行・サビ4行の、1番だけの短い歌詞にしました。

プロンプトは ChatGPT・Claude・Gemini などのチャット画面に貼って使えます。このレシピで実際に送ったのは Claude だけで、ほかのチャットAIでは返事が変わることがあります。

Aメロ・Bメロ・サビと、韻

  • Aメロ: 曲の始まりの部分。出来事や場面を、落ち着いた調子で進める
  • Bメロ: Aメロとサビのあいだの部分。気持ちが動き、サビへ向けて盛り上げる
  • サビ: 曲の中でいちばん目立つ部分。いちばん言いたいことを置き、くり返されることが多い
  • 韻(いん)をふむ: 行の終わりの母音(あ・い・う・え・お)の響きをそろえること。「走れた」「見えた」は、どちらも「え・あ」で終わる

音の数の数え方

日本語の歌は、だいたい「1音に1文字(ひらがな)」がのります。歌詞の長さは、漢字やカタカナの字数ではなく、ひらがなにしたときの音の数で数えます。

表: 音の数の数え方
書き方 数え方 例
ふつうのひらがな 1字で1音 せ・な・か → 3音
小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」 前の字と合わせて1音 じょ → 1音
「っ」「ー」「ん」 それぞれ1音 そ・っ・と → 3音

この数え方は、メッセージ4でAIにも伝えています。

手順1: 歌にできる場面を出してもらう

AIに送る文
「はじめて補助輪なしで自転車に乗れた日」をテーマに歌詞を書きたいです。曲にできそうな場面や気持ちを、短い言葉で8つ挙げてください。

「補助輪をはずした朝のドキドキ」「後ろで荷台を支えてくれる手」「『離さないでね』という約束」「振り向くと、遠くで手を振っている姿」など、8つが返ってきました。

いきなり歌詞を頼まず、先に場面を出してもらうと、自分の思い出に近いものを選べます。自分で入れたい場面があれば、ここで足します。

手順2: 構成を決める

AIに送る文
上の中から使う場面を選んで、歌詞の構成を決めてください。Aメロ4行・Bメロ2行・サビ4行にして、各部分で何を描くかを1行ずつ書いてください。

Aメロは「はずした朝 → 支えてくれる手 → 転んだこと → またこぎ出す」、Bメロは「『離さないでね』の約束 → 手が離れていた」、サビは「ひとりで走れた → 遠くで手を振る姿 → 風を切る → どこまでも行けそう」になりました。

Aメロで出来事を進め、Bメロで気持ちが動き、サビでいちばん言いたいことを言う、という順です。この時点では、まだ歌詞の言葉は決めていません。

手順3: 音の数を決めて書く

AIに送る文
この構成で歌詞を書いてください。Aメロは「7音の行」と「5音の行」を交互に4行、Bメロは1行8音で2行、サビは1行8音で4行にそろえてください。実在の曲名・歌手名・既存の歌詞は使わないでください。各行の下に、ひらがなの読みも書いてください。

Aメロ「補助輪はずす/背中の手/ふらつき転ぶ/またこいで」、サビ「ひとりで走れた/遠くで手を振る/風を切るペダル/どこまでも行ける」のように、構成のとおりの10行が返ってきました。

読みを書いてもらうのは、音の数を数えるためです。「遠く」を「とおく」と読むか、「夕空」を「ゆうぞら」と読むかで音の数が変わります。

手順4: 音の数を数えて、ずれた行を直す

AIに送る文
各行の音の数を数えて、行ごとに「読み・音の数・目標」を表にしてください。数え方は、ひらがな1字を1音とし、「ゃ」「ゅ」「ょ」などの小さい字は前の字と合わせて1音、「っ」「ー」「ん」は1音とします。目標と違う行があれば、その行を直してください。

AIは10行すべてを「目標どおり」と答え、直した行はありませんでした。返事の読みを Python のプログラムで数え直しても、10行とも同じ数でした。

音の数は、AIに数えてもらうだけでなく、自分でも数えます。行が少なければ指で数えられます。

手順5: サビで韻をふむ

AIに送る文
サビの4行の行末の母音をそろえて、韻をふんでください。音の数は8音のままにしてください。直したあとの歌詞全体を、読みつきでもう一度出してください。

サビの行末が、すべて「〜えた(e・a)」の響きになりました。

表: 手順5: サビで韻をふむ
前 後
ひとりで走れた ひとりで走れた(そのまま)
遠くで手を振る 遠く手が見えた
風を切るペダル 風を追い抜けた
どこまでも行ける 夕焼けへ駆けた

音の数は4行とも8音のままでした。一方で、構成で決めていた「どこまでも行けそうな気持ち」の行が消え、使わなかったはずの夕焼けの場面が入りました。AIは返事で「構成で描くと決めていた夕焼けの場面」と説明しましたが、手順2の構成に夕焼けはありません。AIの説明も、前の返事と照らして確かめます。

韻をそろえると、行末に使える言葉が限られるので、中身が入れ替わることがあります。残したい言葉があるときは、「『どこまでも』は残したまま」のように、頼む文に書き足します。

手順6: 歌いにくい言葉を直す

AIに送る文
声に出して歌ったときに、言いにくそうなところ(同じ音が続く、早口になる、のばす音が多すぎる など)があれば指摘して、直してください。最後に、完成した歌詞全体を読みつきで出してください。

AIが直したのは3行です。

表: 手順6: 歌いにくい言葉を直す
前 後 指摘された理由
補助輪はずす 補助輪はずし 「ず・す」と似た音が行の最後で続く
風を追い抜けた 風もふりきれた 「を・お・い」と母音が3つ続く
夕焼けへ駆けた 夕空へ駆けた 「け・へ・か・け」が続き、早口言葉のようになる

「離さないでよね」は、似た音が並ぶものの、いちばん大事な気持ちの行なので残す、という返事でした。

この指摘は、AIが文字の並びを見て判断したものです。AIは声に出して歌っていません。直したあとの歌詞は、自分で声に出して、つっかえるところがないか確かめます。

できあがった歌詞

表: できあがった歌詞
部分 歌詞 読み 音の数
A1 補助輪はずし ほじょりんはずし 7
A2 背中の手 せなかのて 5
A3 ふらつき転ぶ ふらつきころぶ 7
A4 またこいで またこいで 5
B1 離さないでよね はなさないでよね 8
B2 そっと手が離れ そっとてがはなれ 8
サビ1 ひとりで走れた ひとりではしれた 8
サビ2 遠く手が見えた とおくてがみえた 8
サビ3 風もふりきれた かぜもふりきれた 8
サビ4 夕空へ駆けた ゆうぞらへかけた 8

音の数の列は、Python のプログラムで数え直した値です。この歌詞で曲を作ったことは、まだありません。曲にした記録は AIで歌入りの曲を1曲作る(別の歌詞)にあります。

AI作曲サービスに渡すとき

  • 読み間違えそうな言葉は、ひらがなで書く。 「遠く」「夕空」のように読み方が決まっていても、AI作曲サービスが別の読みで歌うことがある
  • 部分の名前を書いておく。 サービスによっては、歌詞の中に「[Verse]」「[Chorus]」のような見出しを入れて、どこがサビかを伝えられる。入れられるかと入れ方は、使うサービスの説明で確かめる
  • 実在の曲名・歌手名は入れない。 歌詞にも、曲の雰囲気の指定にも入れない

使ったもの

表: 使ったもの
項目 内容
歌詞を作ったAI Claude(新しい会話で、6本のメッセージに順に答えた)
音の数の確かめ Python のプログラム(ひらがなの字数から小さい「ゃゅょ」などを除いて数えた)
作った日 2026年10月10日

同じメッセージを送っても、AIの返事は毎回変わります。

このレシピの記録

奏でるレシピの順路

① AIと歌詞を作る → ② その歌詞で1曲作る(②は、①とは別の8行の歌詞で作った記録です) → ③ 公開前に確かめる

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この記事について

この記事でやった人

やったこと誰が
メッセージ(プロンプト)6本を書いて送るAI(Claude)
メッセージに答えて歌詞を書く(頼まれた側)AI(Claude)(新しい会話)
返事の読みから音の数を数え直すPython のプログラム
返事を記録して記事にまとめるAI(Claude)
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